本書ではマーケティングの勉強を始めると必ず出てくるコトラーのマーケティング理論が、分かり易くまとめられてあります。
「本書に書いてあるように、コトラーの著書や論文は膨大なので、最初にコトラーを勉強しようと考えたら、まずこの本で全体を把握してから、興味を持ったコトラーの考えや必要な箇所を勉強すると効率が良さそう。
コトラーは〜と述べています、コトラーは〜と説いています、コトラーは〜と指摘しています、などのフレーズで本書は構成されており、コトラーの考えを勉強するうえで余計な情報無く素直に勉強できるように書かれている。」
「マーケティングの勉強を始めると必ず出てくるコトラーの
マーケティング理論を超コンパクトに、分かり易くまとめ
てあります。
コトラーのことを詳しく勉強したい人は、まず全体をさっ
と学習する入門書として最適だと思います。
そうではない人も、とりあえず、マーケティングの基本の
基本を理解しておくために、便利です。
本書のはじめに「コトラー理論を知っている度チェック」
(12項目)がついており、「Noが5個以上ある方にこの本
をお薦めします。Noが8個以上ある方、どうぞこの本をレ
ジまでお持ちください。」と言う、コメントが書かれて
います。(このチェック項目は本書の要点整理としても
使えそうです)
1 デ・マーケティングとは何かを説明できる
2 ラテラル・マーケティングの例を3つあげられる
3 マーケティング・マイオピアを説明できる
4 SWOT分析とTOWS分析の違いを説明できる
5 ニーズの階層化について理解している
6 STPパラダイムのSTPが何か知っている
7 マインド・シェア、マーケット・シェア、ハート・シェアの意味が説明できる
8 バトル・プランの意味と名前の由来を説明できる
9 サーバクションモデルとは何かを図示して説明できる
10 経験マーケティングの意味を説明できる
11 ソーシャル・マーケティングとソサイエタル・マーケティングの違いがわかる
12 コーズ・リレーテッド・マーケティングの意味を例をあげて説明できる
なお、同じくマーケティングの基礎である、
マーケティング・ミックスに関して
J.マッカーシーの「4P」理論についても
言及されており、「大丈夫」です。」
コトラーは経営学におけるドラッカーと並び称される超一流のマーケティング学者ですが、その著書は極めて膨大で一般人には難しいのですが、本書はコトラーのエッセンスをできるだけ平易に解説されています。
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婚活にマーケティングがどう関係あるの、と思われるかもしれませんが、製品を売り込むマーケティングと同様に婚活市場に自分を売り込むマーケティングと考えれば学べることがたくさんあると思います。
「近代マーケティングの父」のコトラーが提案するマーケティングプランは
- 環境分析(取り巻く環境を分析、検討)
- 目標 (目標達成時期のスケジュールをたてる)
- 戦略 (目標を実現するために最適な戦略を考える)
- 戦術 (戦略を実行に移すための具体的な方法を決める)
- 予算 (目標を実現するために必要な費用を算出し、確保する)
- 管理 (プランに支障が出ていないかを各区人する方法や基準を決める)
ですが、マーケティングって何?から解説されています。
これを婚活市場に応用してみると
- マーケティングとは売り込まないこと?→自分の強みを最大限に発揮できるターゲット市場に対して価値を探り自分の価値をターゲットに届け価値を認めてもらうこと
- 置かれている環境をしる→環境に適応できるものだけが競争社会の中で生き残っていく
- 内外の環境を見極める→内部環境(自分の強み弱み)より外部環境(機会、脅威)を先に分析する
- ニーズにも階層がある→言葉に出しているニーズ、言葉に出していないニーズ、おまけのニーズ、隠れたニーズなど分析すること
- 買い手の内心を探る→心の奥底に隠れていて、相手も気づかない動機を探る
コトラーはマーケティングプランを「バトルプラン」とよんでいます。ビジネスを企業同士の戦いととらえているからです。婚活で例えると、婚活市場に参入するからには、ライバルより優れたもの、基本的にはより価値が高いものを提供する必要があるのです。またプランは一度作成すれば完成するものでなく、必要に応じて絶えず修正していかなくてはいけないのです。
婚活するにあたってマーケティングの勉強をするのも戦略的に考えることができ、よいかもしれません。マーケティングでは計画実行と結果分析を重視しないといけませんが、婚活でも同じかもしれないですね。