国際結婚のお金

結婚前に、今後の長い人生でのお金のことを考えてられている方は少数派だと思いますが、必ず直面するのが経済的な問題です。

シリコンバレーでは生活費は高いので、年収1000万円でも貧困層!?というようなお話をよく聞きます。

シリコンバレーでも有数の高級エリア、スタンフォード大学があるPalo Alto市の情報誌、パロアルト・ウィークリー(Palo Alto Weekly)は2017年12月と2018年1月に調査を実施して、250人以上の住人から回答を得たのですが、質問の1つは「自分の属するクラス(上流中流下流)は何だと思いますか?」でした。そのうち年収を39万9999ドル(約4300万円)以下と答えた81人が、自分たちを「中流階級」と思っています。

日本や他の州と比較すると特別な感じのするシリコンバレーですが、シリコンバレーで(一般的な中流の収入?とされる)年収1000万や2000万の方と結婚した場合、気になる家計にお金の話。

※米国では日本のように結婚後、専業主婦になられる方は少数派で(専業主婦の方もいらっしゃることはいらっしゃいますが、多くの米国人には、働けない健康状態の方を除いて何もしていないとみなされて、なかなか理解を得ることができません。)、必然的に夫婦共働きになりますが、夫婦で共同口座にだしあったり家計の管理は家庭によって違います。ただ昭和の時代の日本人男性のように、夫の稼ぎを妻が管理するという考え方は皆無に等しいです。

もちろん高収入の夫と結婚していると将来もらえる年金額(ソーシャルセキュリティ)には差がでてきます。(日本も同じですが・・)ソーシャルセキュリティは米国政府が行っている社会補償制度で、老後年金としてもらえるだけでなく、障害を負って働けなくなったときの障害年金や、遺族年金、低所得者保証、メディケアなどの保証制度があります。受給するためには、一定期間加入している必要があります。

受給権を取得するには米国、日本共に10年間保険料を支払う必要がありますが、日米社会保障協定によって両国の加入期間を通算することができるようになりました。米国の年金の請求はソーシャルセキュリティナンバー(日本のマイナンバーと同等のもの。学生ビザ以外の雇用ビザや永住権、市民権のある人は取得できます。)があれば日本の社会保険事務所や年金相談センターで申し込むこともできます。

ソーシャルセキュリティの受給額はこちらのホームページから試算することもできます。

受給年齢は1950年以降だと67歳以降で満額もらえるのですが、結婚していると

配偶者は、パートナーの受給額の50%をもらえるようになっています。

もし、自分の受給額が1000ドルで、夫が4000ドルだった場合、こちらの制度により、自分の受給額を2000ドル(夫の4000ドルの50%)もらえることができます。(夫が受給を申請するまでは配偶者は50%もらえません。)

またこちらの制度は夫が死亡した場合も遺族補償をもらえることができます。もしこの時満額受給年齢に達していたら、夫の受給額の100%を受け取ることができます。また夫が死亡時未受給であっても、受給可能額を100%受け取れます。

ルクールではそういったお金のライフプランのご相談も含めて米国生活のコンサルティングをしていますので、相談事項があればお気軽にお問い合わせくださいませ。

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